高齢化率が年々上がっている今、元気な高齢者を増やすために知ってほしいことがあります。それがフレイル予防です。
年を取ると必ず体力が落ちてきます。そんな加齢による運動機能の低下が引き金となり、様々な要因が重なり合い体と心の働きはどんどん弱まっていきます。
健康と要介護の中間、それがフレイルです。今回は高齢者が元気に生活していくためのフレイル予防について説明します。予防と聞くとリハビリのような専門知識がないと行うことができないと思いがちですが、フレイル予防は日常生活の中でできるものばかりです。
まずは「持病のコントロール」です。
高齢者は慢性疾患に罹患している方が多く、またいくつかの疾患を持ち合わせていることも少なくありません。
第一に悪化させないことが大切になってきます。病気が悪化することによって、身体活動が低下する恐れがあります。
次に「規則正しい・バランスの良い食事」です。
低栄養もフレイルの原因となることが多いです。また高齢者の中には、肉をあまり食べることはよくないと思っていたり、好んで食べないという方もいます。しかし、たんぱく質を適切にとることは、運動機能の維持に繋がります。肉も野菜もバランスよく取ることが重要です。
さらに高齢者の一人暮らしも低栄養を助長しています。一人だと品数の減少・栄養の偏りが起きやすくなります。
そのため、できれば家族や友人などと一緒に食事をとった方がベターです。
最後に「社会活動への参加」です。
家から出ないと、身体機能の低下が起きる可能性が上がります。家の外に趣味やボランティア、サークルなど、社会とのつながりがあれば身体だけでなく心のフレイルも予防することができます。
このように、ちょっとした本人の意識、そして周りからの声掛けがフレイルの予防に繋がっていくのです。